12月 10th, 2009

海外で日本語・ちょっと横道の『絵本』のはなし その1

ところで、ご自宅に何冊、日本語の絵本がありますか?

ちょっと横道。絵本の話です。

絵本に注目したのは、もちろん、日本語維持に絵本の読み聞かせは欠かせない、と思っていたからでもありますが、以前から絵本好きだったことが、大きく影響しています。自分自身が、絵本に囲まれた生活をしたかったのです、たぶん。

でも、息子を絵本の読み聞かせで育ててきて、私には、日本語維持とか言葉の力とか、そういうものをはるかに凌駕するこころのパワーを得ることが出来た、という実感があるのです。日本語の力ももちろん、つきましたけれど、だけどそっちは、おまけ。

私がはじめて、絵本の力に気がついたのは、読み聞かせを始めて2か月後。息子が13か月の時です。まだ歩けませんでした。

床に散らかした絵本の間をハイハイで行ったり来たりしながら、時折じっと表紙を見つめたりする息子を見ていて、なにげなしに、

「いないいないばあ、は、どれだっけ?」

と、声をかけました。息子はさっと、「いないいないばあ」の絵本までハイハイしました。お、わかってるみたい。それとも偶然かな。初めての子どもで、まだ13か月です。当時の彼の語彙は、他人にはとても聞き取れない「おかあさん」「おとうさん」「まんま」っきり。私の中では、まだまだ息子は「わからんちん」、何がわかってるんだかわかってないんだか怪しい、知性に乏しい存在でした。

「じゃあ、わたしとあそんで、はどれ?」

これも、間違えませんでした。息子は何の迷いもなく、その絵本に突進しました。

読み聞かせを始めて2か月で、息子は当時持っていた30冊あまりの絵本の表紙とタイトルをすべて記憶していました。中には、1歳児が好むとはとても思えないような、モノクロ挿絵の地味な本などもありました。内容が難しくて、最後まで聞いてくれないものもありました。それでも、それが一冊一冊違った『本』であり、読んでもらえば違ったお話が出てくるのだ、ということを、きちんと認識していたのです。知性は、親が思うよりもはるかに高いレベルで育っていました。

絵本って、すごいのかも。

と思った瞬間でした。

当時持っていた本たちの一部です。

いないいないばあ (松谷みよ子あかちゃんの本) おふろでちゃぷちゃぷ (松谷みよ子あかちゃんの本) いいおかお (松谷みよ子あかちゃんの本) もりのなか (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本) わたしとあそんで (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本) ちいさなさかな (子どもがはじめてであう絵本) きいろいことり (子どもがはじめてであう絵本) ふしぎなたまご (子どもがはじめてであう絵本) こねこのねる (子どもがはじめてであう絵本) ちいさなうさこちゃん (子どもがはじめてであう絵本) うさこちゃんとどうぶつえん (子どもがはじめてであう絵本) うさこちゃんとうみ (子どもがはじめてであう絵本) ゆきのひのうさこちゃん (子どもがはじめてであう絵本) てぶくろ―ウクライナ民話 (世界傑作絵本シリーズ―ロシアの絵本) おおきなかぶ―ロシア民話(こどものとも絵本) ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集) くつくつあるけ (福音館 あかちゃんの絵本) きゅっきゅっきゅっ (福音館 あかちゃんの絵本) おつきさまこんばんは (福音館 あかちゃんの絵本) がたん ごとん がたん ごとん (福音館 あかちゃんの絵本) ぽぽぽぽぽ (偕成社の五味太郎絵本) おやすみなさいおつきさま (評論社の児童図書館・絵本の部屋) まよなかのだいどころ

つづきは、また今度。

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1 comment!

  1. /N/ より:

    懐かしい絵本がいっぱい♪ 上から、おふろでちゃぷちゃぷ(懐かしい!癒されますよね〜)、いいおかお、うさこちゃんとうみ(ちいさなうさこちゃんが最初?読んでみたいです)、おおきなかぶ、ぐりとぐら、きゅっきゅっきゅっ(懐かしい!記憶の彼方から今!)、おやすみなさいおつきさま(これはうちでは原書を使いました。英語世界ではクラッシックなようですね。邦訳版は知らないので比較出来ませんが韻を踏んでいる英語版、私の心にも残ってます)

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